風さそふ…城福監督の解任に寄せて。
風さそふ 花よりもなほ 我はまた
春の名残を いかにとやせん
シルバーウイークというらしいのです。お天気にも恵まれた9月の連休初日の東名高速は容赦ない渋滞で、まずはうなぎを食べて…という予定を変更しなければならないことに気付くのに、そう時間はかかりませんでした。遠征慣れしたドライバーの車線選択眼のおかげもあり、見通しよりはだいぶ早かったけれど、それでもヤマハスタジアム到着はキックオフ直前になってしまい、この日試合前のアウェイゴール裏に響いていたという、最後になってしまった「城福東京」コールを聞くことは叶いませんでした。
城福浩監督解任の話を漏れ聞いたのは、敗戦翌日のTwitter。小平での練習時間の変更に加え、夕方に何か発表があるらしいと、残酷なほどたんたんと、タイムラインは流れていきました。ちょうどその日は東京ファンの仲間たちと会っていて、15時からの仙台対山形戦を、山形を応援するために一緒に観戦しようとしていたところでした。そんな矢先に飛び込んできた、確報と、羽毛ほどに軽くなったみちのくダービーの意義。
主力選手の負傷に次ぐ負傷で固定できないメンバー、猛暑の中の過密日程によるコンディション不良、結果が出ないことへの焦りや迷い、そんな時にクローズアップされるベテラン不在の罠。。。一勝すれば変わる!きっといい方に傾く!けれど、その一勝はとうとう得られず、東京の懐刀はそっと地面に置かれてしまいました。。。
仙台が勝利したことで順位は降格圏の16位に転落、残り11節を残して起死回生を狙った大鉈。冷静に考えれば仕方のないことなのかもしれない。けれど、どうしても受け入れたくない自分がいて、ヤケ餃子に走るしかなかったこの二日間。ようやく現実を受け入れる用意ができたけれど、それでも浮かんでくるのは恨み言ばかり。。。
解任よりも前に、他に何かもっとできることがあったのではないか?どうしても解任じゃなきゃいけなかったのか?城福さんだけのせいにしていいのか?
変えられない事実を直視するのは、信じて走り、躓いてもなお顔を上げてまた進もうとしていた人間には、難しすぎることでした。ただ、応援しかしていなかった自分ですらこんなに苦しいのに、ましてや城福さんの無念さを想うと……本当に、胸が締め付けられるようです。心をひとつに残留争い挑まなければならないというのに、素直に大熊東京を応援したくない拗ねた子供状態の自分の気持ちを持て余し気味です。
世の中は全て無常です。それは解っているけれど…。ベストなメンバーで戦わせてあげたかった。そして、城福サッカーの完成形を見たかった。あのガッツポーズももう一度見たかった。もっと一緒に戦いたかった。。。残念、残念すぎです(涙)。
私にとっては、城福さんは最高の監督でした。城福さんほど夢を見せてくれた監督はいませんでした。いつか一緒にACLに行けるって、本気で信じていました。……まだ信じていてもいいですよね?!またいつか、きっと東京の指揮をとってくださいね。対戦相手の監督になったらイヤですよ?
二年半の間、本当におつかれさまでした。
そして本当に、ありがとうございました。。。
◇
遅くなりましたが、ようやく落ち着いて書けました。この二日間、一緒に餃子を食べてくれたみなさん、ありがとうございました。おかげで夫に当たり散らさずにすみました(笑)。これからもどうぞ、よろしくお願いいたしますッ♪
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コメント
結局見守る事しか出来ない私たち。とても大切な「パーツ」で、なくてはならない「パーツ」で、だけど無力で。だからこそ、信頼できる人にクラブ運営を託したいと思う今日この頃です。互いに頑張りましょうね!
投稿: an | 2010年9月22日 (水) 00時04分
anさま♪
コメントありがとうございます。
本当に、今回は特に無力さを痛感させられました…。けれど、なくてはならない「パーツ」だというのも事実ですよね!!おかげ様で力づけられました。また頑張りたいです。
まずは残留に向け全力で応援!!(苦笑)
投稿: みっち~ | 2010年9月22日 (水) 20時58分
この週末、城福監督はもういない。
僕はまだこの現実を受け入れきれていない。
例え降格しても城福さんと一緒に喜びも悲しみも共有したかった。
投稿: | 2010年9月23日 (木) 15時47分
焼け餃子で笑っちまったのでコメントです。
城福浩と世界に行きたかった。
城福さんと戦い続けたかった。
原監督から見てしかも代表嫌いの僕にとって大熊さんは見知らぬ人です。
っと自分の所に書けない事を書いていきます。
投稿: ガッスンのつれ | 2010年9月23日 (木) 22時08分
2010年9月23日 (木) 15時47分さま♪
城福さんと一緒に喜びも悲しみも共有したかった…同感です。またいつか…と、願わずにいられません。しばらくの別離と考え、未来の城福東京のためにも?今の東京を支えましょう。
投稿: みっち~ | 2010年9月25日 (土) 10時35分
ガッスンのつれさま♪
笑ってくださり、ありがとうございますw
あちらのブログ、拝見してましたよ…なんだかずっしりと響きました。。。
わたしも城福浩と世界に行きたかったです。そして私にとっても、大熊さんはあまりよく知らない人です。この出会いがどんなに素晴らしい結果を導いたとしても、城福さんと辿り着けなかった世界の夢を見続けてしまうことでしょう。
けれど、東京は東京、なんですよね。。。何があっても。。。
投稿: みっち~ | 2010年9月25日 (土) 10時44分